こんにちは。江﨑歯科です。
むし歯や歯周病、外傷などによって、元々健康だった歯を失うことは、誰にでも起こり得ます。歯がなくなった後はそのまま放っておくのではなく、なくなった部分を補う治療が必要です。
今回は、歯を抜いた後の治療法について解説していきます。
■欠損歯が出た場合はどうすればいい?
欠損歯は多くの人に起こり得る問題で、適切な対処が重要です。歯がなくなった場合、治療をしないと顎の骨が変形してしまったり、顔の印象が変わったりする可能性があります。
日本の後期高齢者(75歳以上)では、20本以上の歯を持つ人は46%にとどまっていることがわかっています。歯の喪失の主な原因は歯周病、むし歯、破折(神経を抜いた歯を含む)です。
歯を失うと、咀嚼や会話も今まで通りにできなくなる可能性があるため、できるだけ早く適切な治療を受けることが大切です。治療法には、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあり、欠損の状態や患者さまの希望に応じて選択されます。欠損歯が生じたら、速やかに歯科医院に相談し、ご自身に合った治療法を見つけましょう。
■歯を抜いた後の治療法にはどんな種類がある?
歯を抜いた後の治療法には、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあります。
◎入れ歯
入れ歯は、隣の歯にフックを引っ掛けて人工歯として歯を補う治療法です。保険適用で作製できるものもあり、治療費の負担が比較的少ないのが特徴ですが、取り外しや洗浄が面倒に感じる人もいます。
最近では自由診療で、食事のしやすさや見た目の良さなどに優れた入れ歯も登場していますが、機能面や審美面にこだわるほど高額になる傾向があります。
◎ブリッジ
ブリッジは失った歯の両隣の歯を削って型取りをし、数本のつながった歯を入れる治療法です。噛む食感などは本来の歯と似ており、違和感が比較的少ないのが特徴です。
ブリッジは、治療期間が比較的短いことや、保険適用によって経済的な負担が軽減できることなどのメリットがあります。しかし、健康な歯を削る必要があるため、周りの歯に負担がかかったり、欠損歯が多い場合に適応が難しかったりすることに注意が必要です。
◎インプラント
インプラントは、抜けた歯の顎の骨部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯となる被せ物を装着する方法です。機能性の高い人工の歯根と人工歯を取り付けるため、本来の歯に近い機能と審美性が得られます。
健康な歯を削ったり、装着した後に取り外したりする必要がなく、周りの歯の負担も少ないです。
しかし、ほとんどのケースで保険適用外のため、費用面の負担が大きくなります。また、外科的処置を伴うため、治療期間が長く、全身状態によっては適応できない場合もあります。
■欠損歯の治療にはそれぞれ特徴が異なります
入れ歯・ブリッジ・インプラントはそれぞれ特徴が異なり、患者さまの状態や希望、経済的な事情などを考慮して適切な治療法を選択することが大切です。また、どの治療法を選んでも定期的なメンテナンスは欠かせません。
各治療法にはメリットがありますが、幅広い機能面や見た目の美しさを考慮したいのであれば、インプラントがメリットの多い治療法です。インプラントは、自然な歯に近い咀嚼力と見た目を備え、周囲の健康な歯への影響も少ないのが他の2つの治療にはない大きな利点です。
江﨑歯科では、患者さま一人ひとりの欠損歯の状況を見極め、ご希望や相場に沿った治療法をご提案しています。入れ歯やブリッジなどの治療はもちろん、インプラント治療でも院長の豊富な経験を活かし、安全で効果的な治療をご提供しております。欠損歯でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。